昭和20年9月27日午前 アメリカ大使館にて会見 裕仁天皇44歳、ダグラス・マッカーサー65歳
幕末・明治天然色写真館 カラー化画像 昭和20年8月15日、昭和天皇のラジオ放送(玉音放送)によって、日本の敗戦が国民に知らされます。それから約1ヶ月半の9月27日、昭和天皇は連合軍総司令官ダグラス・マッカーサーと会見のするためアメリカ大使館を訪れます。その時撮影されたのがこの写真です。ラフなスタイルでリラックスした態度のマッカーサー(身長180センチ)に対し、モーニング姿で直立不動の昭和天皇(165センチ)、二人の態度や体格差は嫌でも敗戦を思い知らせるに充分な光景であります。 9 月29 日の朝刊にいっせいに掲載されるも当時の東久邇総理大臣に不敬な写真だと言う事で一旦は発禁処分になります。しかし結局GHQの指示により発行され日本中の人々にショックを与えます。この時点では「天皇の戦争責任」「天皇制の存続」が連合国側で議論されている時であり、昭和天皇にとっては真に「まな板の鯉」状態、会見内容は未だ公式発表はされていませんが、マッカーサーの回想記によれば昭和天皇は、「政治、軍事の全責任は私にあり、私自身を連合国に委ねると申し出たと言います」 これに、マッカーサーは感激し、日本最上の紳士と評価して、その後、天皇の戦争責任は追及せず、日本を統治していく上にも天皇制の継続が有利と考え「象徴天皇制」が誕生されたといわれています。 |