幕末・明治天然色写真館 カラー化画像 蝦夷共和国は、日本で初めて公選選挙で総裁(大統領)を選出するなど、 先進的な制度を取り入れて行きます。蝦夷地の住民にとっては、 財政逼迫に伴う重税で共和国政府の評判は芳しくはなかったです。 しかし共和国政府の蝦夷開拓策は、後の北海道開拓運動の先鞭となりました。 蝦夷共和国は英仏米によって、事実上の政府として国際的に認められます。 本拠地は函館の五稜郭に置かれました。五稜郭は稜堡式と呼ばれる星形(五芒星) の築城様式で、軍事上の要塞としては脆弱なものでした。 1969年5月、物量に勝る明治政府軍は、函館に総攻撃をかけます。 これが箱館戦争ですが、敗戦間際に榎本武揚は自らの翻訳した「万国海律全書」 を灰塵にするのは惜しいと、政府軍の黒田清隆に託します。榎本は自決覚悟で降伏、 これにて箱館戦争と戊辰戦争は終結します。 新政府軍が江戸城を無血開城すると、徳川家に対する政府の処置を不満とし、戊辰戦争最後の函館の戦いまで徹底抗戦をしますが、戦費の枯渇、兵士の逃亡、自軍戦艦の消失等で遂に降伏。 死罪となるもその黒田清隆才を買われ、刑を軽減。新政府では色々な任を経て逓信大臣、文部大臣、外務大臣、農商務大臣となる。 画像は土方歳三らと共にした函館戦争の頃もの服装に共通点があります。でも蝶ネクタイとは洒落てます。しかし何故横目? |