幕末・明治天然色写真館 カラー化画像 高杉晋作といえば、この先進的なザンギリ頭です。しかし、そのザンギリ頭は俗に言う「…文明開化の音がする」とは訳が違い、晋作の行動の奇抜さから結果的にこうなってしまったからで、決して維新後のザンギリ頭を先駆けたものではありません。 それは、晋作の言行が余りに過激過ぎるというので、藩主から10年間のお暇を出されてしまいます。そこで晋作は丁髷を切って出家し、西行法師の西へ行くという法名に対し、東へ行く(洛上する)として、名を東行と改名します。つまり一旦坊主になってから髪の毛が伸びてきた結果のヘアースタイルです。 そして、これからが「動けば雷電の如く発すれば風雨の如く…」と言われるほど尊皇攘夷派志士として活躍し、世に知られるようになります。 肺結核を患い江戸幕府の終了、大政奉還を見ずしてわずか29歳でこの世を去っていきましたが、時世の句に「面白き こともなき世に(を) 面白く」と上の句だけを残しています。世の中が面白くなければ自分自身でが面白くしてやろうと言うことなのでしょうか。 |