幕末・明治天然色写真館 カラー化画像 |
撮影は1904年11月26日、この日午後9時より夜間奇襲攻撃を賭けます。総攻撃は失敗に終わり、白襷隊総勢3100余名はほぼ壊滅状態となりますので、おそらくこの方達の最後の勇姿となります。数時間後に迫った死に対してか緊張した表情に見えます。攻撃前の訓示は「特別支隊ハ最名誉ノ支隊ナリ。只一人モ生キテ還ルヲ期スベカラズ。決死以テ目的ノ達成ニ努ムベシ。(略)故ナク後方ニ止マリ、又ハ隊伍ヲ離レ、若クハ退却スルモノアラバ、幹部ニ於テ之ヲ斬殺スベシ。」 つまり生きて還ってくるな!です。と、一般兵士にはそう言いながら、白襷隊編成の言い出しっぺの支隊長は負傷しながらも生還しその後も出世していきます。乃木希典の欄にも色々と記しましたが、敵陣地へ侵入した際に敵味方の区別を見分けるためのこの白襷が、その前に敵の格好の標的になるのは、この画像を見てからも一目瞭然です。平和な今日ですが、時々はにはこういう戦いで亡くなられてい逝った方達を思い出したいと思います。 |