幕末・明治天然色写真館 カラー化画像 長野県松代で九人兄妹の末っ子として生まれます。17歳で親戚の勧めで結婚しますが1年で離婚、その後知り合った東京俳優学校の教師前沢誠助と再婚し,演劇の道を歩み始めます。坪内逍遥の文芸協会演劇研究所第一期生となり、文芸協会第1回試演会。「ハムレット」のオフィリアを演じて好評を得、演劇に専心するため再び離婚。その頃から早稲田大学教授で演劇研究所の講師もしていた島村抱月(妻子持ち)と恋愛関係になりますが、不倫関係で有ったため抱月、須磨子共に文芸協会から退会となります。抱月は早稲田大学教授の名誉も地位も、そして妻子も捨て須磨子と共に芸術座を設立。以降数多くの劇に出演し好評を得、中でも「復活」の劇中主題歌「カチューシャの唄」が大ヒット。彼女の人気は大衆の間にも高まります。 そんな中抱月がスペイン風邪で急逝、月命日須磨子も舞台裏で後追い自殺、遺書に抱月の墓に一緒に埋葬されることを望んでいましたが結局それは叶いませんでした。 享年32歳、愛に殉じた女優でした。 |